いつか何かに使えるかもしれないからと思って書いていたものです。今と少し状況は違いますが、その時の気持ちです。
もともと私は小児科医になりたくて医者になった。
医者は命を救えると思って。
だから周産期母子医療センターのあるところで研修することにした。
でも研修医になって、
急に病気になって一生治らなかったり障害が残ってしまう子、逆に医者が何にもしなくても勝手に良くなる子がいて、治らない子と向かい合うのは耐えられないと思った。
あと、何にもしなくても元気になる子に対しての医療はほとんどお母さんを安心させる為のもの。よく、お母さん達から先生は産んでないからわからないでしょうという風に言われた。男性医師は言われないといっていた。
これは無理だなと小児科医になることを諦めた。
子供を産んで、あの時私が逃げたことに直面してる。
私のところにきた天使さんは私を母にしてくれただけでなく医者としてもステップアップしろと言ってるのかしら。
この子のためならなんでも出来ると思いつつ仕事も辞めれないし一生懸命保育園に入れる準備をしちゃってるけど。
そして、なんか将来講演会とかでこの経験を喋れないかなと思ってる。
10年後のことを考えると心配で心配で心配でなんともならないけど。
もっと先、私が死ぬ時この子に2億円残せるように頑張ろうと思う。当直以外で稼げる手段を考えよう。