母、帯状疱疹になりました。息子、水痘の予防接種1回目済みで2回目はまだあと2ヶ月後以降です。
さて変な状況なので今の知見をまとめました。
水疱瘡は水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の接触・飛沫・空気感染による感染症である。症状は発熱とそれに続く水疱です。発疹出現の1-2 日前より全ての水泡が痂皮化するまで感染性がある。感染性は麻疹と同程度に強い。潜伏期間は10-21日間(14日)。不顕性感染は少なく、終生免疫ができる(水疱瘡は一生で一回だけ)
帯状疱疹は水痘治癒後脊髄神経節に潜伏し、宿主の免疫低下ともに発病する。基本的に接触感染のみであるが(水泡の破れた内容物に触れると感染する)発疹出現3日前より唾液などからウイルスが飛沫感染を引き起こすと言う説もある。
水疱瘡(水痘)の予防方法は予防接種で2014年から定期接種になった。水痘ワクチンはVZVを弱毒化して作った生ワクチンで、日本で世界に先駆けて開発されました(つまりおそらくグローバルで有効性を示して、日本人で安全性のみ確認したわけではなく、日本で有効性安全性が確認されたのだと思います)。このワクチンを1回受けると約80%が水疱瘡(水痘)に罹らなくて、かかったとしても症状が軽く済みます。2回目は確実に予防するために接種するとも、かかったときに排菌(正式には排ウイルスでしょうか)しないようにするために接種するとも言われています。後者は集団免疫を作ると言う意味でしょう。
水痘ワクチン未接種(0回)で水痘患者に接触した場合でも72時間以内にワクチンを接種すれば80-90%の発症を予防でき(不顕性感染はする可能性あり?)発病したとしても症状が軽く済む。感染が成立しているとすると将来的に帯状疱疹になることはあるのかもしれません。これはまだ水疱瘡を発症せずに成人した人が少なすぎてなんとも言えないようです。
と言うわけで、正直びっくり、今のこどもたちは一回も水疱瘡をせずに大人になる人が多いようですよ。そのためVZVのブースター効果がほとんどなくなり、今の大人は帯状疱疹を発症しやすいようです。私もそれですね。
ちなみに水痘ワクチンは私が学生の時にはなかったので全然知りませんでした。なので上記した3日以内にワクチンを接種したら予防できると言うのを知らず、息子はもしかするとVZVに暴露してから3日経ってしまいました。ただし、私は水疱瘡ではなく帯状疱疹なのでほぼ接触感染のみなはず。そして息子は1回水痘ワクチンを接種しているのでかなり免疫は確立しているはず。。。。ですが結局息子は暴露したと考えられる日の1週間後から5日間アシクロビルを内服しました(ごめんよ。。。)これのエビデンスはちょっとまだ調べられていないですがおそらく院内などで濃厚接触が起きてしまった免疫の弱い子などで行われていることだと思います。分かったら追記します。
結果、私跡が残ったくらいで後遺症なし、息子発症なしで無事帯状疱疹騒動は終わりました。ちゃんちゃん。