先日よりダウン症の若年性老化・急性退行・認知症に関して対策を取れないか、その為の知識を持っておきたいと思い調べたことをまとめています。
もしかすると急性退行が一番対策を取れるのかもしれません。
思春期から青年期のダウン症者が突然部屋に閉じこもったり。今までできていたことがある時からできなくなる。会話は発語が突然なくなる、笑顔がなくなるといった変化が急に現れることがある。原因は十分には解明されていないが、専門家の経験からは、環境の変化や契機となる出来事に対する適応障害、または心因反応と考えられる例もある。真面目で几帳面な性格であることが多く、要領良くこなすことが苦手な人が多い。社会生活に長けていると言われる様に、他人の感情を理解することが得意な反面、人間関係で傷つきやすい感性を持っている。
どんな感じかと言うと、息子の主治医の話ですが、診察室で主治医とお母さんが怒っていた。しかしそれは子供の事(自分の)ことではなく、社会とか行政に対する不満のようなことをお話ししていたら、後日とてもそれが嫌であったとわかったとのことでした。共感力の高さからくる物でしょう。
うつに陥った契機としてよく例示されているのは、身近な人の喪失、教師や指導員の交代だそうです。
ダウン症者は視覚的な記憶力に長けているため(おそらく記憶力は普通で、言語認知力が少し低いため、より視覚的な記憶が長けているのでしょう)過去の体験を映像的に思い出すことが得意でトラウマになりやすい。
早期の症状としては笑顔が減る、ことばが減る、独り言が増える、風呂からなかなか上がってこない、朝起きられなくなったなどで気がつかれる場合があり、この様な場合には無理せず、その原因を学校や職場の人たちと一緒に考えることが必要である。
アルツハイマーとは別の病態であると考えられ、平均以上の知的発達で几帳面な性格のダウン症者に起こりやすい。
治療は契機となる出来事がないか調べ、十分な休息をとる。原因と環境を改善したうえで、抗不安薬や抗うつ薬、眠剤などが必要となることもあり精神科受診も考慮する。アリセプトが本病態において治験がおこわなわれたことがあったがその後の評価は定まっていない(そもそもアリセプトはアルツハイマー型認知症の薬なのでてんでダメな研究ですね)
予防としてはあらかじめ周囲の人に共感力や繊細な感性のこと及びこの様な病態が起こりうることを伝えて共有して置くことが大切である(無茶苦茶難しい対策だと思います、これ)また社会生活、学校や職場での嫌な出来事を家族や支援者に話す習慣をつけて置くことが大切である、一般にダウン症者は我慢しすぎる傾向があるため。
家と学校又は家と職場以外に本人が自然な姿で過ごせる第3の通える場所を予め作って置くことも大切である。リラックスの場となるとともに、本人の行動の変化があった場合、それが本人自身に原因があるのか、環境に原因があるのかを判断やすくなる。
小さい時から様々な経験を積むことでストレス耐性をつける。
30例の報告では、半数は数ヶ月から数年の経過で回復したが、半数は元に戻らず、言葉をほとんど発しない、自発的な行動が少ない生活を送る様になった。発症が若年で契機となる事柄が把握できた例は回復しやすい傾向がある。
本人だけでなく周囲からもストレスの状況について聞くことが大切である。
と言うわけで、しっかり対話すること、原因に気がつくこと、早く気がつくこと、逃げる場所を作る、休憩するですね。そして急性退行はここで調べた範囲ではうつ症状と言うことの様です。他の説もないか今後も知見を深めようと思います。