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アトピー性皮膚炎にならないために【保湿】

ダウン症の子は皮膚トラブルが多いそうです。乾燥しやすいだとか皮膚が薄いだとか感染に弱いだとかが理由でしょうか。詳細はまた追記します。

うちの子はダウン症であるだけでなく、パパがアトピー性皮膚炎もちなのでいわゆるアトピー性皮膚炎のハイリスクです。リスク因子はいろいろあるでしょうが同胞(兄弟姉妹)または親がアトピー性皮膚炎と言うのはアトピーのハイリスクであることは間違いないと思います。

そんな2つのリスクを持った息子ですが肌のトラブルはなく過ごしています。気管カニューレバンドもしてさらにマウント部分を固定してするためにもう一つバンドもしていますが、艶肌です。パパは自分だったら絶対にかぶれていると言っていました。

なんで息子は肌が強いのか。。。おそらく理由はたった一つ。

保湿しまくり!!!!です。

結論としては4つ

①生後32週までは保湿をした方がアトピーのリスクがある子はアトピーの発生を予防出来る。(ただしい表現をすると、保湿するとしない場合より3割ほどアトピーの発生率が下がる)

②風呂上りに塗る。キレイな身体に塗る。

③たっぷり塗る。全身に塗る。塗り終わったあと少しベタつくくらい塗る。

④詰め替えタイプでない(保存料などが少ない)、赤ちゃん用の保湿剤がよい。どのメーカーいいとかはない。

と言うことです。

うちの子が使っていた保湿剤は1年ほどは全身・顔にママ&キッズのベビーミルキーローションとアトピー好発部位(首、肘裏、膝裏)にはママ&キッズのベビーミルキークリームを追加。さらに唇は白色ワセリン(プロペト)。1歳過ぎたくらいからはABBYSALのBARRIER MOISTを使っています。どちらもいいです。後者の方がサラッとしていて夏にはいいかもしれないです。前者は本当にしっとりします。塗っていただくとわかりますが赤ちゃんの肌ってすごく吸収するのでNICUの看護師さんい言われたようにベタベタに塗っています。それでもすぐにサラサラに。

ちなみにビーソフテン(ヒルドイド)も保湿にはいいと思います。ローション(一時期化粧水として親が欲しがったため、規制が厳しくなったそうで一番塗りやすいですがたくさん処方してもらえるかは病院次第)や軟膏タイプだけでなく、泡タイプ(フォーム)タイプのもありますがフォームは私の手に塗った時は大変べたつきました、もうすでに皮膚に疼痛を伴うトラブルのある子にはいいかもしれません(ゴシゴシしないでいいので褥瘡ハイリスク部位や放射線皮膚炎によく使っています)。息子だと軟膏は少なくともすぐ吸収されましたが、あれを全身に塗るのはやや手間だなと思うべったり感です。フォームは一番新しいので院外薬局だと常備はしていないかもしれません。あとは少し血管拡張や痒みが出る方もいるようです。ともかくうちにはヒルドイドソフトがたくさんありますがそんなには使ってません。

※追記です。保湿剤塗る時、皮膚の感染などない限り全身に塗るのがいいです。乾燥している部位だけでなく全身です。塗った直後は塗ったのわかるくらい厚めに塗った方がいいです。

refarence

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1323893015001951?via%3Dihub

https://www.jacionline.org/article/S0091-6749(14)01160-9/fulltext

  • この記事を書いた人

おkら

呼吸器内科医。産後育休を取らずに仕事復帰したものの1歳を過ぎたころダウン症の息子に在宅人工呼吸器が必要になり保育園退園→介護休業→介護休業使い切り退職→研究職。いつか臨床に復帰したい。今の目標は息子に色々な経験をさせること。

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