今気になっていることの一つに息子の傷痕のことがあります。
今息子は気管切開をして人工呼吸器をつないでいますが、将来的には人工呼吸器を離脱して気管切開を閉じる予定です。そこでおそらく傷痕が残ると思います。
たくさんの気管切開を閉じることができた人は見たことがないですが、数人いてみんな大人ですがやっぱり多少傷痕が気になります。
肥厚性瘢痕やケロイドとは傷が治る過程において、炎症が持続し、線維芽細胞という傷を修復する時に生じる細胞がコラーゲンを過剰に産生することで起こります。肥厚性瘢痕とケロイドはほぼ同じ原因ですし区別も難しいです。範囲がケロイドの方が広いです。ケロイドは体質的になりやすい人がいます。
外用ステロイドを使ったりしますがあまり効く印象はないです。一番は手術だと思います。
まあでも何度も手術ってしたくないですもんね。
何かないかなーって訪問看護師さんと話していて思い出しました。
放射線で治療できます。痛くないです。数日ですし1回数分、1日1回2-3日で終了です。照射中だけ安静にできるのであれば受けられます。うちの病院では5歳くらいからやっていたように思います。
確実に良い適応になるのはポート抜去部の傷です。前胸部は特に瘢痕が目立ちやすいので。ポート抜去手術をした日から3日くらい電子線(表面にだけ照射したい場合にはこれです)をあてます。うちの病院はかなりの人数がポートを使って治療するのでよくやっています。
電子線なので晩期障害もほぼないと言って良いと思います。
ただしできる施設が限られてくるかもしれないです。放射線科医ではないのでその辺りは詳しくないですが、傷痕が気になる場合担当の先生に聞いて見ても良いかもしれません。
ベテランのなんでも知っている訪問看護師さんがご存知なかったので知らない人が多いかなーと思って書いてみました。