息子が気管支鏡検査を受けるまでは小児に気管支鏡検査ができるなんて知りませんでした。
というのも、気管支鏡と言うのは胃カメラや大腸カメラと同様内視鏡です。手元で操作して長い管の先にカメラがついていて、カメラの先の映像を見るためのものです。気管支鏡はもちろん気管支の中に挿入して気管・気管支内腔を観察するためのものです。ですので小児のサイズの細さの気管支鏡があると思っても見なかったです。(上部消化管内視鏡や下部消化管内視鏡も小児用があるのでしょうか。。。知りません。)
呼吸器内科医の私が知らなかった小児の気管支鏡なんてできるのは小児科医でもかなり限られた人・施設でしょう。(小児にも気管支鏡専門医っているんでしょうか。私は維持が難しそうなので気管支鏡専門医はあきらめました。)そしてその検査を息子は3回受けています。明日4回目です。
そわそわが止まらないです。もっと大きな手術とか治療とか頑張っている方もいるのに。。。日帰りのただの検査なのに。ちょっと落ち着くためにつらつら書きます。
さて、そんな気管支鏡検査ですが、どこから挿入するってそれはもう口か鼻そして、息子の場合は気管カニューレ(気管切開部)からです。
息子は気管軟化症ですのカメラを気管内に入れて呼気時や吸気時、呼吸器をつけたときの気管の内腔の狭窄具合を見ます。
他にも気管支鏡は喀血したときの出血源探しや肺癌などが疑われた時に細胞を採取するため、気管の奥にたまった痰を取るため、気道熱傷の際に熱傷の度合いを見たりすすをとるためなどに行われます。(あと感染症や間質性肺炎時は水を入れて洗ったり、挿管したときのチューブの位置確認にも)
息が苦しくないのって思うかもしれませんが、それはその通りでめちゃくちゃ苦しいです。なので最近は鎮静剤を使って検査を行うことが多いです。昔といっても私の初期研修のころはまだ(施設によるとも思いますが)、鎮静剤はなし鎮痛剤のみで検査していました。最近は上部内視鏡検査下部内視鏡検査同様に鎮静剤を使うことが多いようですね。
小児でもやはり鎮静剤を使います。なので明日息子は点滴をして、鎮静剤を投与し眠ったところで検査の予定です。口の中という汚い環境を通ってカメラを進めざるを得ませんので、多少の誤嚥はつきもので少なくとも嘔吐はしないように絶飲食でのぞみます。検査直前にもう気持ちの問題ですが歯磨きもしようと思います。大人でもよくあることですが、検査の後は熱が出ることがあったりするので注意したいです。
鎮静剤が切れてしっかり覚醒したら帰宅予定です。あまりしっかり覚醒しなかったら一泊お泊りになります。
久しぶりの検査でかなりママがそわそわしています。この結果次第でこの1年息子がどう過ごしていくか、いつ頃手術をする予定かの方向性がきまります。繰り返しますが今日は一日中そわそわしています。
病院によりますが絶食6時間絶飲食2時間での検査なので絶食時間に入る直前に息子の好物をと思っていたのにストックを切らしてしまいました。。。。。ほんともう。別に危険な検査ではないので、とにかくどーーんと構えて検査に挑めればと思います(すでに全然だめ。。。)