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吸引器比較!!【気管切開】【災害対策】

吸引器についての比較です。もともと鼻水用に吸引器をもっていましたが、息子が気管切開し退院するにあたって必要といわれ準備したものや、退院後追加で購入したもの、災害時用のものなど結局5種類をもっています。
購入するまでにお試しができないので色々調べたことと実際に使用した実感も合わせてまとめてみました。

①から⑤は我が家にあるものです。

①ベビースマイル メルシーポッドS-503
値段  10980円
重量  800g
サイズ 横235㎜×縦160㎜×高さ90㎜
電源  ACアダプター
吸引力 圧調整可(クリップのつまみ具合で調整) -83kPa±20%
サフィードカテーテル〇 トップカテーテル〇 エアロフローカテーテル〇 オリブ管〇 ボンジュール〇
【コメント】洗いにくい。比較的安価で吸引力もしっかり。電源がACアダプターしかないため持ち運び、災害時には不向き。部品毎の販売あり。 


 
②BeBecure(ベベキュア)
値段  18678円(充電器セット11880円)
重量  1300g
サイズ 横206㎜×縦98㎜×高さ175㎜
電源  ACアダプター、シガーソケット、バッテリー(別売り、単体で充電可能、バッテリーはフル充電で3時間稼働可)
吸引力 圧調整可能(吸引圧調整つまみあり) -80kPa±10% 
サフィードカテーテル〇 トップカテーテル〇 エアロフローカテーテル△(バッテリー駆動だとやや圧弱い)
【コメント】かわいい。大きなお弁当箱のような見た目。3色展開。エアロフローカテーテルでは吸引圧が上がりにくい。吸引管部分が蓋の中にしまえる。(バッグの中にぽんと入れておけるので我が家は災害バッグの中に入れています)部品毎の販売あり。

③Qtum
値段  69300円
重量 1200g
サイズ 横125㎜×縦300㎜×高さ175㎜
電源  ACアダプター、単3電池4本 (1.9A)
吸引力 圧調整可 -66.6kPa(-500mmHg)
サフィードカテーテル〇 トップカテーテル〇 エアロフローカテーテル△(電池駆動だとやや圧弱い)
【コメント】 段階的に圧が調整されるので粘膜に優しい。固い痰も安心のパワー。電池駆動だとやや圧が弱い。高価格。部品毎の販売あり。

④手動吸引器 ブルークロス ハンドバルブアスピレーター HA-210 
値段  3600円
重量  20g
サイズ 横75㎜×縦75㎜×高さ200㎜
電源  手動
吸引力 手動 圧調整は練習がいる また持続的な吸引は困難 -28kPa(-21cmHg)
サフィードカテーテル〇 トップカテーテル〇 エアロフローカテーテル×  オリブ管×
【コメント】電源が不要であり、災害対策によい。持続吸引ではないので吸引にコツがいる。メインの吸引器にするのはやや物足りない。2台目以降におすすめ。軽い、小さい。


 

⑤ベビースマイル S-303 NP ハンディ
値段  4280円
重量  195g(電池別)
サイズ 横42.5㎜×縦42.4㎜×高さ201.5㎜
電源  単3電池2本
吸引力 圧調整不能 -60kPa±15%
サフィードカテーテル× トップカテーテル× エアロフローカテーテル× オリブ管〇 ボンジュール〇
【コメント】鼻水吸引であれば十分。カテーテル接続は不能であり咽頭吸引、気管内吸引(カテーテル内吸引)は困難。吸引ボトルがないので単回使用で洗浄が必要。気管切開後はほとんど使用なし。

⑥スマイルシリーズ(スマイルケア/スマイルケアC/パワースマイル)
値段  46000/68000/38000(充電器付き57800)円
重量  3200g/3000g/2300g
サイズ 横223㎜×縦226㎜×高さ272/横223㎜×縦226㎜×高さ272/横193㎜×縦181㎜×高さ238㎜
電源  ACアダプター、シガーソケット、バッテリー(バッテリーはフル充電で30分稼働可) (約1.5A/1.5A/1.3A)
吸引力 圧調整可能 (-75kPa/-75kPa/-80kPa以上)
カテーテル毎の使用感は不明です。オリブ管〇
【コメント】吸引圧が高い。吸引ボトルの容量が大きい。高価格。部品毎の販売あり。重い、大きい。

痰が固い場合Qtumやスマイルシリーズがパワー面で安全。吸引回数が多く吸引ボトルの交換が頻回になる方にはスマイルシリーズ(移動が多い場合はパワースマイル)が訪問医の先生はおすすめされることが多いようです。我が家は家での普段使いはメルシーポッド移動用やお出かけ用はQtum、災害用はBebecureとブルークロスです。

※ちょっとした工夫
発達支援事業所や入院時に持ち物に名前を指示されると思います。我が家は吸引器にテプラで作ったお名前シールをを貼っていますが、その長さを6㎝(息子の指示されているカテーテルの挿入の長さ)にして目立つところに貼っています。吸引時カテーテルをその長さに合わせて吸引できるのでお勧めです。(サフィードカテーテルなど吸引カテーテル自体にメモリがついていない場合に便利です)
  • この記事を書いた人

おkら

呼吸器内科医。産後育休を取らずに仕事復帰したものの1歳を過ぎたころダウン症の息子に在宅人工呼吸器が必要になり保育園退園→介護休業→介護休業使い切り退職→研究職。いつか臨床に復帰したい。今の目標は息子に色々な経験をさせること。

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