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医療的ケア児、ディズニーランドに行く。情報編

医療的ケア児である息子と一緒にディズニーランドに行ってきました。詳細はHPのバリアフリーコーナーに記載がありますが、特に医療的ケアのある知人たちがよく利用していたものをまとめてみたいと思います。

パレードの車いすの方用の優先エリア

トゥモローランドテラスの真ん前にあるエリアですが、現在は少しトゥーンタウン寄りに場所が変更になっています。噂によるともう一か所キャストさんに声をかけて、車いすエリアを利用したい旨を伝えると案内してもらえます。ただ、車いすエリアは車いす利用者本人とその付き添い者1人しか入れないため、もし3人以上で一緒に観覧をしたいのであれば車いすエリアの横に別に場所取りが必要です。しかしながら現在は地面についているバミリに合わせてソーシャルディスタンスがとられ観覧、しかもベビーカーを畳まずにその位置に3人までいていいのであまり取り立ててこのエリアで鑑賞するメリットはないかもしれません。強いていうと後ろの方には観覧者はいないので体調が悪くなった時などに素早くそのエリアから離れられるのがメリットでしょうか。

ベビーカーを車いすとして利用していますマーク

ベビーカーの見えるところにつけるだけです。

メインストリートハウスや各アトラクションでの配布。これがあるとベビーカーを畳まないといけないところでもバギー扱いしてもらえます                          

ディスアビリティアクセスサービス(通称ダスDAS)

アトラクションのキャストに身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳[愛の手帳、緑の手帳]、被爆者健康手帳、戦場傷病者手帳、障害福祉サービス受給者証のいずれかとグループ全員のパークチケットを提示することでキャストの端末に登録され利用できます。

具体的には

登録①利用希望を伝える→②手帳を見せる→③配慮の要件を伝える(質問が5-6個あります。座れますか?など)→④アプリの入場用QRコードをグループ全員分読み取る→⑤本人の顔写真を撮る、登録完了です。

以後はアトラクションでの利用ができます

利用①利用したい旨を各アトラクションのキャストさんに伝えると、入場用QRコードを読み取りその際のスタンバイ時間後に予約してくれます(ここでアプリにDAS用のQRコードが表示されるようになります。)→②指定の時間に再度声をかけると入場用のQRコードとDAS用のQRコードを読み取り案内してもらえます。

※DAS用のQRコードです。

※スタンバイパスとの併用可能です。スタンバイパスを利用しても20-30分は並ぶというのが以前のファストパスとの違いだと思います。

合流サービス

特定の人(妊婦など)だけ並ばずに、同伴者が並んでいる列の順番が搭乗近くになったら合流できるシステムです。DASは本人だけでなくそのグループ全体で並ばずに待てるので使えるのならばDASの方がお勧めです。

インフォメーションブック

こちらからダウンロードできます。車いす利用の場合にとても役に立つのかなと思います。アナログの我が家は印刷してもっていきました。

救護室(ケアルーム)

スペースマウンテンのキャスト専用口から入れる

電話での予約制(電話予約はこちら) 

  • 預けたい荷物(数や大きさ、冷蔵・冷凍保存など)・利用したい時間を伝える。
  • 1回につき2時間まで、開放時間は10-18時
  • 横になれるベッドあり、お昼寝なども時間内であれば可能、水道設備もあり。
  • カーテンによる仕切りはあるものの他のお客さんと同室になる事もある
  • 事前の荷物のお預けは直接ケアルームでもベビーカー&車いす・レンタル(カメラセンターの裏)でもOK
  • 18時以降の荷物の引き取りは中央救護室(イーストサイドカフェの向かいのトイレの脇)に行く必要あり 
  • 電源はありますが複数電力を使う場合、たこ足配線はもっていった方がいいかも

駐車場

障害者手帳を見せ、車いすが乗り降りできるスペースが必要な旨伝えると広くて入り口が近い場所に案内してもらえる

入場時の手荷物検査に関して

空港で行うようなゲートの通過と荷物の確認が必要です。空港の検査で機械のトラブルが起こる可能性があると言われている医療機器をお使いの方(ポンプなど)はあらかじめ確認しておく方がいいと思います。

ちなみに24時間人工呼吸器装着の方は人工呼吸器装着しながらそのまま通過で問題なかったとの事です。

医療物品の同乗に関して

医療物品で屋外へ持ち歩けるものとして最も大きい物は人工呼吸器かなと思います。

酸素ボンベや吸引器は普通に荷物として同乗させればいいですし、人工呼吸器もほぼすべてのアトラクションで(もちろん身長制限などはありますが)制限されず持ち込みが可能であったとの事です。車いすのままOKのアトラクションが必ずしもバギーのままOKかといわれると多分違いますが、本人が座位になれるのであれば移乗で乗れるようです。ただし、体が大きくなってくると同乗者での緊急時避難が困難となり、搭乗もダメかもしれません。また移乗が困難な場合(点滴を持続投与必要など)は車いすのまま乗れますのところに限定される可能性があります。シリンジポンプの持続投与(ICUとかで心臓の術後など使用したり、抗がん剤投与の際に見かけるあれです...バクスターは大丈夫)はやや難しいと思います。

グッズなどの購入に関して

その日の宿泊がディズニーホテルの場合はデリバリーサービスを使うとホテルに運んでもらえます。

また最近は入園当日23時45分までですと、アプリからのグッズの購入も可能です。ただし、パーク内にはあってアプリではない商品もあるので、欲しいなと思うグッズアあればアプリでバーコードを読み取っておいてカートに入れる。バーコードを読み取ってないとなればその場で購入するというのが一番荷物が少なくできるスタイルかなと思います。

プライオリティシーティング

アプリをダウンロードして、食事の予約をしておくと待ち時間が短くできて安心だと思います。レストランの予約はチケットを購入後、一か月前の10時から予約できます。ランドはワッフルカンパニーがおそらく一番PSがとりにくいようですよ。パレードの時間など確認の後、その時間をずらして予約するといいと思います。

1グループにつき朝食、昼食、夕食の時間帯で1回ずつPSが取得できます(アメリカンワッフルカンパニーを除く)

スタンバイパス

これはファストパスに変わり登場したシステムですが、ファストパスと違う点は待ち時間がある点とこれを取得しないとどんなに並んでも乗れないアトラクションがあるという点です。現在はショップもSP(スタンバイパス)が必要な店があって、我が家の行った時期はギャグファクトリー/ファイブ・アンド・ダイムとディズニー&カンパニーがSPの対象でした。これはグッズなどの新発売の時期などに設けられるようです。

※スタンバイパスを取得したらアプリにこんな風に表示されます。

嚥下食対応レストラン(ペースト食も刻み食も対応あります)

ランドでの対応店舗は下記

イーストサイド・カフェ
センターストリート・コーヒーハウス
れすとらん北齋
クリスタルパレス・レストラン
ブルーバイユー・レストラン
ポリネシアンテラス・レストラン
ザ・ダイヤモンドホースシュー
プラザパビリオン・レストラン
クイーン・オブ・ハートのバンケットホール
プラズマ・レイズ・ダイナー

どの程度のペーストにするかや刻みの細かさなどもニーズに応じて対応してくれるようです。ただ、実際の入店時より前に行ってあらかじめ頼んでおく方がスムーズみたいです。

障がいのある方向けワンデーパスポート

手帳を持っている本人とその同伴者1名のワンデーパスポートが購入できる入場券です。しかし、障害を持った本人と同伴者一人のチケットと一般のワンデーパスポートは同時に購入できないため分けて購入をする必要があり、チケット激戦日であればやや購入が困難しれませんし煩雑です...一般のチケットからの変更も現状できそうにありませんでした。

実際の使用は入場口のところで手帳原本を見せればよいだけのようです。我が家はディズニーランド入園の際にはこのチケットは購入しませんでした。

メイクアウィッシュ

最後にこれはディズニーの情報ではありませんが、末期のお子様などでなかなか行動が限られてしまうような状況の場合に医療者やボランティアが付き添いや状況の確認、準備などをして夢を実現する手助けをしてくれる団体です。ディズニーに限らず利用できますが、患者さんでこちらを利用してディズニーランドに行かれる方は何人かいました。医療ケアもできるスタッフが付き添うので安心と思います。

誕生日シール

我が家は息子の誕生日付近にディズニーランドに行きましたが、ディズニーランドでは誕生日と初入園の際にはお祝いのシールがもらえます。しかし、息子のような幼い子の場合即はがしてしまいなくすといった事がよくあると思います。そのためあらかじめ、直径7㎝くらいの缶バッジをもっていってそれにシールを貼り、服につけることにしました。これではがれることもなく、色々な場所で誕生日をお祝いしてもらうことができました。

まとめ

  • ほとんどどんな医療的ケア児でも準備があればディズニーランドは楽しめる。
  • 特に注意が必要なのは持続的医療的ケアの必要な方で楽しむのは全く無理ではないが人手がいるのでボランティアや知人、訪問看護ステーションなどを頼った方が安全かも?

我が家の体験記はこちら

  • この記事を書いた人

おkら

呼吸器内科医。産後育休を取らずに仕事復帰したものの1歳を過ぎたころダウン症の息子に在宅人工呼吸器が必要になり保育園退園→介護休業→介護休業使い切り退職→研究職。いつか臨床に復帰したい。今の目標は息子に色々な経験をさせること。

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