以前は児童発達支援ってなに??と思っていました。息子が利用するようになって知ったことと我が家が利用している施設の特徴をまとめてみました。
対象児童
身体に障害のある児童、知的障害のある児童又は精神に障害のある児童(発達障害児を含む)
※手帳の有無は問わず、児童相談所、市町村保健センター、医師等により療育の必要性が認められた児童も対象→受給者証の交付は必要
児童発達支援 小学校就学前の6歳までの障害のある児が通い、支援を受けるための施設です。日常生活の自立支援や機能訓練を行ったり、遊びや学びの場を提供したりといった障害児への支援を目的にしています。親子で通うところもあれば児だけが通うところもあります。受給者証で受けられるサービスの日数が決まっており、同日に二つの施設の併用は不可です。
さてなぜ我が家がたくさんの発達支援を利用しているのかというと、我が家の居住地はなんと重症心身障害児の通える児童発達支援事業所がひとつもありません!!!!!!!!もちろん狭間の医療的ケア児が通えるところもありません。親同伴でも不可です。2020年度末には作ると言っていたのに。まだ候補の場所すら決まっていません。何せやる気がない…事を少し丁寧に申し上げれば、地域の人が嫌がるなどと障害福祉課が言うような地域ですから。
今では保育園にも通っていますが、息子は他の地域の発達支援事業所に1歳半ごろから通っています。しかしながら定員よりもたくさんの希望者がいるため、週何回などいう希望は通らずどこも週1回またはキャンセル待ちのスポットでの通所です。そんなわけでこの度新規に5か所目の発達支援事業所と契約しました。皆様こんなに掛け持ちしているものなのでしょうか…といって嘆いてもしょうがないのでこんなにたくさんの事業所を利用している事を糧に発達支援事業所5か所を比較してみようと思います。息子の通っている発達支援事業所はこんなところです。
事業所A 重症心身障害児発達支援施設
- 特徴 集団療育の時間が多い。食育の行事あり。月に一回土曜の追加の個別療育や運動会などの親参加イベントあり。
- 送迎 あり ベビーカーのまま 部屋までお迎えあり 家から30分程度
- 看護師 〇
- 分離 〇 平日のみ9時半から15時半
- 機能訓練士 PT△ ST△ OT△ 常駐しているが個別指導は2-3か月に1回
- 保育士 〇
- 医療行為 看護師および第3号研修受講済みのスタッフ
- 外出 あり 年間行事あり プールあり
- 利用料 現金手渡し
- 飲食 水・お茶の提供あり
- 設備 延床面積 88.89m2 トイレトレーニング用のおまる・足台あり ブランコあり
- 定員 1日5名
事業所B 重症心身障害児発達支援施設
- 特徴 特に医療ケアが多い子が多く、音楽活動や落ち着いた環境での工作などが多い。
- 送迎 あり ベビーカーのまま 建物前までお迎え 家から30分程度
- 看護師 〇
- 母子分離 〇 平日のみ9時半から15時
- 機能訓練士 ×
- 保育士 〇
- 医療行為 看護師のみ
- 外出 なし プールあり
- 利用料 自動引き落とし
- 飲食 水・お茶提供なし
- 設備 延床面積 不明 ブランコあり
- 定員 1日5名
事業所C 重症心身障害児発達支援施設
- 特徴 放課後デイもあり、長期休暇や祝日は就学児との交流あり。
- 送迎 あり 10時半から17時 ベビーカーのまま 建物前までお迎え 家から40分程度
- 看護師 〇
- 母子分離 〇 平日、祝日
- 機能訓練士 PT〇 リハビリステーションと提携 毎回個別指導あり
- 保育士 〇
- 医療行為 看護師のみ
- 外出 あり 年間行事あり
- 利用料 現金手渡し
- 飲食 水・お茶不明
- 延床面積 65m2
- 定員 1日5名
事業所D 重症心身障害児発達支援施設
- 特徴 PTが常勤であり、個別指導も含め必ず介入がある。
- 送迎 あり チャイルドシート 家から20分程度
- 看護師 〇
- 母子分離 〇 平日と土曜日 日祝休み 9時半から15時半
- 機能訓練士 PT〇 毎回個別指導あり
- 保育士 〇
- 医療行為 看護師のみ
- 外出 あり
- 利用料 現金を手渡し
- 飲食 水・お茶不明
- 延床面積 46.24m2
- 定員 1日5名
事業所E 発達支援施設
- 特徴 モンテッソーリ教育を行う、親へのレクチャーもあり。親の交流会もある。
- 送迎 なし 10時から11時半 家から50分程度
- 看護師 ×
- 母子分離 ×
- 機能訓練士 ST△ 個別指導なし
- 保育士 ×
- 医療行為 ×
- 外出なし 庭あり 年間行事あり プールあり
- 利用料 後日振込
- 飲食 水・お茶提供なし
- 設備 延床面積 不明 庭あり 子供便器あり
- 定員 1日10名 3歳までと3歳以降で別クラス
- ※歯科検診あり
それぞれの長所短所がありますが、どこも就労に対応するほどの時間の保育はしていただけません。そこで家でのお迎えを訪問看護師さんにしてもらうという対応を検討していますが(これも発達支援側の事業所、訪問看護事業所ともにOKのところを探す必要があります)それでもなかなか連絡帳だけで日々のやりとりができるわけではなく、送迎時の会話で補っているところもあるため、やや心配な気持ちも残ります。本当に医療的ケア児支援法案は成立したとはいえ、なかなか親のとりわけ母親の就労は安定しないなと思っています。
このように色々な発達支援とこの秋から保育園にも通いながら我が家の息子は過ごしています。本当は自分の居場所と思える一定の場所の方が落ち着いて生活できるのではとも思うのですが、発達支援はもとより保育園も週5あずかってくれるところがないのでしょうがないとここはあきらめています。
東京はこんな感じです。また、就学後の放課後の過ごす場所は元々通っていた児童発達支援からの放課後デイへの移行がスムーズだと思うのですが、東京はなかなか枠がなく到底毎日通えないようです。この辺も息子が就学までには徐々に改善してこればなと思っております。
是非他の地域の発達支援や放課後デイの様子も知りたいので教えてもらえるとうれしいです。