私は今、妊娠していませんが本当は妊娠していればいいなと思います。というのも二人目が欲しいなと思っているからです。しかし現状は『産み控え』ています。(二人目不妊の可能性だってもちろんあるとは思いますが)
というのも新型コロナは妊婦では同年齢の妊娠していない女性と比べICUに入る確率が3倍、人工呼吸器装着が2.9倍、死亡する確率が1.7倍であるからです。
そろそろワクチンが承認される時期になりました。
我々夫婦はファイザー社のコロナワクチンを受けることになりそうです。このワクチンに関しては別の記事にしました。
妊娠中の予防接種はインフルエンザなど一般的になりつつあります。
特にインフルエンザではデータが豊富で
ネパールで行われた3693人の妊婦を対象としたランダム化試験では母体のインフルエンザ発症を19%減少、低出生体重児を15%減少、乳児のインフルエンザを30%減少させました。
さてそんな中、コロナのワクチンですがmRNA(メッセンジャーRNAワクチン)という聞きなれないワクチンであることが私としては最も不安な要因です。しかしジカウイルスワクチンや抗がん剤として使用されているmRNAワクチンでは特異的な副反応は指摘されていない。
そして妊婦はワクチンの開発治験に参加していません。しかしながらFDAは妊婦に禁止はしませんでした。WHOも2021年1月26日に妊婦には推奨しない(決して危険と証明されているわけではなくわからないからという意味です)としたが、29日には接触リスクの高い人や重症化のリスクの高い人は接種してもよいとしました。
そして摂取するならば妊婦はモデルナ社のワクチンが推奨されるようです。ということで妊婦はコロナ感染時の重症化リスクが高く、安全性は(おそらく)大丈夫とのことのようですが、できればモデルナ社の(詳細不明です)ワクチンが望ましいとのことです。
一方で日本は厚労省から予防接種法に基づく接種の『努力義務』を妊婦には適応しない方針を示しましたね。
私としては現状妊婦はリスクが高いことから接種は積極的に行っていくしかないのではないかと思います
最後に私は息子にうつしたくない一心でコロナのワクチンを受けますし、同様に多数のご高名な先生方がHPVの時のようになってはいけないとおもい、積極的にワクチンを推奨していますが私は自己決定でいいと思います。なぜなら、有効性は(少なくとも2か月は)かなりありそうですが、安全性はないとはもちろん言いませんがほかの治験に比べ観察期間が少なすぎて医学的に担保されているわけではないと思っています。(正直ご高名な先生方がツイッターなどでなぜあんなに4万人の治験で大丈夫だったからなどというのかわかりません。実際実薬投与群は18860人です。一般の方は4万人に投与されたように思われる気がします。失礼ながら論文をしっかり読み込めていないのでしょうか???観察期間が短いことは事実です。集団免疫を付けたいと思ってわざとそのように書いているのでしょうか)が、しかし、リスクよりもメリットをとる場合はそれはもちろん接種です。
私や夫は自分たちの仕事のせいで息子に負担をかけたくないので接種するつもりです。(もちろん接種の前日まできちんとした情報収集はするつもりです)
参照:COVID-19 Vaccination in Pregnant and Lactating Women
また日本産婦人科学会からの提言も載せておきます。
1 COVID-19ワクチンは、現時点で妊婦に対する安全性、特に中・⻑期的な副反応、胎児および出生児への安全性は確立していない。
2 流行拡大の現状を踏まえて、妊婦をワクチン接種対象から除外することはしない。接種する場合には、⻑期的な副反応は不明で、胎児および出生児への安全性は確立していないことを接種前に十分に説明する。同意を得た上で接種し、その後 30 分は院内での経過観察が必要である。器官形成期(妊娠 12 週まで)は、ワクチン接種を避ける。母児管理のできる産婦人科施設等で接種を受け、なるべく接種前と後にエコー検査などで胎児心拍を確認する。
3 感染リスクが高い医療従事者、重症化リスクがある可能性がある肥満や糖尿病など基礎疾患を合併している方は、ワクチン接種を考慮する。
4 妊婦のパートナーは、家庭での感染を防ぐために、ワクチン接種を考慮する。
5 妊娠を希望される女性は、可能であれば妊娠する前に接種を受けるようにする。(生ワクチンではないので、接種後⻑期の避妊は必要ない。参考:生ワクチンの場合接種後2ヶ月は避妊を推奨)
引用:COVID-19 ワクチン接種を考慮する妊婦さんならびに妊娠を希望する方へ
追記2021/02/19
ファイザー社が18歳以上の既往のない妊娠24週から34週の単胎妊娠の女性を対象に4000人を目標にプラセボとのランダマイズ試験を行うようです。局所反応と全身反応に関してがprimary endpointですが、その後の女性の様子や生まれてきた子供の様子も観察するようです。
これのデータ収集終了は2023年1月8日となっています。まあ、妊婦さんがここまで待てるかというと。。。って感じではありますが。
追記2021/04/25
アメリカで行われたワクチン接種後の健康チェック(治験でなく任意の登録なので医学的にエビデンスレベルが高いわけではない)での妊婦におけるワクチンの影響の調査の結果CDC(米国疾病管理予防センター)はCovid-19ワクチン接種を妊婦だからと言って差し控えてはならないことを示すガイダンスを発表しました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33882218/