うちのこは6ヶ月の時から離乳食を開始しました。後からいうとこれは失敗だったと思います。まずは体重増加を一番に考えてミルクを継続しとけばよかったなと思っています。何せ-2SDの下縁を走っていましたので。今は-2SDからはみ出して少し下を並走しています。
まずは重湯から始めて徐々に食上げしました。普通に。でもなかなか粒は食べられず。2ヶ月くらいかかってやっと野菜の裏ごしや果物のペーストと言うような感じでした。果物もバナナはとろみが付いていて食べられましたが林檎や梨はダメでした。そのあと1歳までずっとこんな感じでした。途中2回入院してその時はとても食べられる様子でなかったのでミルクにしていました。1歳になってすぐ年末にまた入院しました。その時も呼吸状態は安定せずほとんどミルクでさらに食欲もありませんでした。この辺りはちょっと辛くなっていて、あまり覚えていません。また手術が決まって数日した時に熱を出し、ネーザルハイフロー(NHF)が開始になって少し楽になったのか食欲はありましたが、誤嚥のリスクがあるなと思いあまり食事は食べさせませんでした。(NHFは高流量の空気や酸素で気道を開存させるため喉頭蓋が喉頭を閉鎖していない瞬間に食物を気管側に送ってしまう可能性があり。嚥下の正常な大人でも程度の差はありますが多少誤嚥します。)
基本的に気管切開をした後は嚥下に影響が出ます。なのでSTさんの介入があり嚥下機能訓練が始まりました。
ちなみに
気管切開をした時に起こる嚥下への影響ですが
咽頭の知覚閾値が上昇(喉に食事が残っていると気がつかない)
嚥下圧を阻害(ごっくんの圧が弱くなる)
喉頭挙上の制限
声門下圧の低下・咽頭圧の減弱
(カフによる)食道の圧排(これはカフなしを使っている場合はあまり関係ないですが小児ではやっぱり多少の圧排はありそうです)
また、
嚥下は5要素からなっています。
①先行期:実際に食物が口に入るまで、食物を認知する過程
②準備期:食物を取り込み、咀嚼・食塊形成を終えるまで
③口腔期:咀嚼された食塊を咽頭に送り込むまで(随意的)
④咽頭期:嚥下反射により咽頭に入った食塊の後端が食道入口部を通過するまで(不随意的)
⑤食道期:食塊が食道まで送り込まれ、さらに食道の蠕動運動によって胃に到達
この②③④がうちの息子は全部うまくできませんでした。なんなら母乳が飲めなかったのも、哺乳瓶の乳首がヌークしかダメだったのもこの部分が出ていたのかもしれません。そういえば顎を支えて(首も支えていました)ミルクを飲ませていました。
うまくできないのにがんばれがんばれと離乳食を食べさせていたのが本当に申し訳なかったです。理学療法のところにも書きましたが、方向性を誘導すればうまく練習してできるようになっています。ただその誘導の支援がいるのがうちの息子です。
そんなわけで続きます。笑
うちの息子の体験談とリハビリの様子を書いていこうと思います。